2005年6月 3日稽古

 

 


   突き、前蹴り、回し蹴りの捌き反復・・・ 相手の 中心力は、出来るだけ長時間触る事に因ってずれが大きくなる。回し蹴りはインパクトのポイントを前か後ろにずらすと相手は中心力を失っている状態にある。インパクトの瞬間をほんの少しでもずらす事に因って受けの衝撃も軽減するし、相手を次の動作に移れなく成る程中心力を失わさせるのが理想で其の後の攻撃に備える事が出来る。
 ・  入り身投げ復習・・・ 小さい螺旋の円は大きい螺旋の円に拡散して小さな力が弾けるような大きい力に乗せる事に因って入り身投げが力を使わずして投げる事が出来る。入れ身投げは引き手で大きい側の螺旋の流れに加速度的に乗せてやる。さらにもう一つの腕で角速度を増加させる。両手が全く違う動きをする事が出来れば決まり易い。簡単には出来ないので反復が必要であり、相手の 体格と柔軟性で投げのポイントが違うので相手の中心力を失う瞬間に動きを止めずに腕を当てる事が出来れば投げる事が出来る。
 
2005年5月 31日稽古

 

 


   突きの捌き・・・ 相手の順突きを中心力を崩さずに相手の拳を捌く。右組み手立ちなら相手の右順突きを右手で捌き、ここで相手の拳の先端側の方が小さい力で捌ける。出来るだけ長時間相手の腕に触るようにすると相手の中心力をより崩せる。
 又、相手の右順突きを左手で捌く場合、中心軸をずらさずに一歩引いて内側から外側に捌く。
 ・  前蹴りの捌き・・・右組み手立ちなら相手の右前蹴りを中心軸を崩さずに右足を一歩引いて右手で相手のアキレス腱から踝まで長時間持つようにして捌く。
 又、反対側の足の場合、体を中心軸を崩さずに右足を一歩引いて左腕捌き捌いた足が其の儘下に落ちるようにする。
 ・  回し蹴りの捌き・・・右組み手立ちなら相手の左中段(上段)回し蹴りを来た瞬間に一歩前に出て相手に腕の陽側を内から外へ弾くように相手の蹴りのインパクトの前に捌くと相手は弾けるように後に行くので次の動作に移る事が出来無い。
 又、相手の蹴りを受け流すように足を掴まないで手を開き片側の手で受け流すようにすると相手の後ろを取れる場合がある。
2005年5月 17日稽古

 

 


   小手投げ・・・ 今日もひたすらに小手投げの反復練習。実践ではなかなか小手は取れるものでは無いが、何かの拍子に掴んだ時は小手投げを遣った方が相手を軽く転ばす事が出来る。
 大切なのは自分の目の前のメビウスを小さく展開しながら、
大きい立体的球を想像する。
2005年5月 10,13日稽古

 

 


   小手投げ・・・ 先週の復習で反対側の腕を掴まれた時、同側側の腕を掴まれた時の小手投げを反復練習した。小手投げの基本は四方投げの時の様に先ず相手の手首を極める事にある。其れから小さなメビウスを相手の力の入らない方向側から展開し、最後は自分よりも大きいメビウスを3次元(x,y,z方向)に描くと相手は転ばずには居られない。また、ここで自分の動きを止めては成らない。止まった瞬間にメビウスの動きには乗れていないので決まったとしてもそれは力業である。
 
2005年5月 6日稽古(伝達式)

 

 


   伝達式でのお話し・・・ 基本が無い物は独自で何でも遣ってしまうので全く違う事を遣って居る事になる。詰まり改悪をして仕舞うので其の先は無い。
 ・  小さい輪から大きい輪、メビウスの展開・・・本捌き崩しを行う時は自分を取り巻くメビウスを小さい輪から大きい輪に膨らませて相手を崩す。常に取り巻くメビウスと相手が膝から崩れる所を見極める。又、全てが基本である四方投げを基にメビウスに展開する。
 ・  人差し指で親指を押さえる・・・基相手に手を掴まれた時の手抜き4種類に相手の親指の動きを止める為に人差し指で親指の爪付近を押さえると簡単に手は抜ける。
 ・  小手投げ1・・・相手右手で右手首を掴まれた時、左手で引き剥がす様に手を取り、解けた右手も支えにしてメビウスを描きながら一気に下に落とす。
 ・  小手投げ2・・・相手に左手で右手首を掴まれた時で相手が押してくる場合、相手の左側に立つように移動する。そして、手を滑らすように相手の手の間に右手の手刀が入る形になったら右手を添えて其の儘下に落とす。
 ・  入り身投げ(変形)・・・相手に左手で右手首を掴まれた時で相手がじっと動かない場合、相手に左手を右手で引き、其の儘入り身投げの態勢に入る。
 ・  肩当て・・・自分より大きい相手が手首を上向きに胸ぐらを持って来た時場合、手首を両手で動かないように持ちしゃがむと相手もしゃがむので其の儘前に肩当てをすると相手は倒れる。
 ・  小手返し1・・・相手が胸ぐらを手首を縦にして掴んだ場合、先ず、手首の母指下付近をロックして掴み、自分の体を開きメビウスを描いて体を落とす。
 ・  小手返し2・・・相手が胸ぐらを手首を縦にして掴んだ場合、相手に手の肘内側に腕を落とすように入れ、メビウスを描きながら体を落とす。
2005年4月 26日稽古

 

 


   週休審査の反省・・・上段の足技の防御、基本技の復習に重点を置いた。足の溜め(抱え込み)が無いので相手からは見え易い。前蹴りや回し蹴り系、特に上段後回し蹴りの溜めが無いと御指導戴いた。
2005年4月 22日稽古(昇級審査)

 

 


   筆記試験・・・基本技と研究発表会で京都支部支部長が言った事の纏め。
 ・  基本、移動稽古、補強運動・・・基本は京都支部支部長が言ったように必ず止まってから動く事を意識した。移動稽古では同側同調の動き、極めまでの動きをしっかり確実にする事を意識した。補強運動は前の昇級審査とあまり変わって居らず進歩がないので怠慢している。
 ・  自由組み手・・・基頭を中心とした防御が出来て居無い。また、捌き崩しの時に力業に成って仕舞うので相手が大きければ遣られて仕舞う。飽く迄技と中心力をどれだけ保って居られるかに重点を置き此からを考えたい。
2005年3月 15日稽古

 

 


   入り身・・・捌き崩しで手を取り、体を寄せて懐や相手の横側に入り投げる技。展開では空手道的な一本背負いがその一つ。
 ・  崩し(全ては膝から)・・・相手を崩す際、常に考える事はどの方向で相手の力を利用したら膝から崩れるかという事。膝が崩れる方向を考え力を使わずしてメビウスと回転力を利用する事で相手を崩し、投げる。
2005年3月 1日稽古

 

 


   トンファ受け・・・ トンファで横切りの刀を受ける時、刀の来る方向に近い方のトンファを出し、もう一方の腕でトンファの半分位までの所で交差させ相手の刀が嵌る様に向ける。この時出来るだけ脇を締め刀の来る方向にトンファを出す。刀を受ける状態にない人は鏡の前でイメージとトンファの向きを見ながら稽古する。
 ・  ヌンチャク振り・・・ヌンチャクは体の回りを回る時は速い回転でヌンチャクを短めに持ち、大振りの時はヌンチャクの端を振りかぶった時滑らして持って相手に届くようにする。
 ・  手当て法1・・・ 捻挫や突き指をした時、愁訴の部分の動かして居る筋肉を見つける。其の筋肉の内側の愁訴の部分が痛くなる経絡穴をグリグリ突いてやると愁訴は取れる。
 ・  手当て法2・・・ 例えば愁訴が手首にある時、3軸方向(X方向、Y方向、Z〔θ〕方向)に楽な方を決める。患者は楽でない方向(愁訴の方向)に逃げやすい。患者は楽な方に施術者反対側に同時に力を入れ「1・2・3」で放す行為を2,3回繰り返すと愁訴は取れる。此を腰にも適応をし、其の後愁訴の部分を行うと骨格から調整されるので効果的。
 ・  手当て法3・・・ 愁訴の部分に神頼み(手を擦り合わせる行為)で手をチンチンに熱くし患部に添えると愁訴は消滅する。
 ・  血止め・・・切り傷で血が止まらない場合、三角にした砂糖か塩を盛ると血は止まる。又、自然の中では緑色の葉っぱを揉んで貼れば
血は止まる。この時葉っぱは水が流れ落ちるような所(陰性)の所の物の方が効きが良い。
2005年2月 25日稽古

 

 


   綾手、添手・・・ 四方投げで相手の右突きを右手で取る場合手首で止まる様に取っている手を綾手、もう一方の手を添えるので添手と言い両手投げる。この時、親指人差し指に力が入ると相手は警戒するので飽くまで中指から小指まで全体に引っ張ると中心力は簡単に崩れやすい。
 ・  手を取るまでの反復練習・・・ 綾手、添手を念頭に置いて突きを突きが来る延長方向、下方向に捌く練習を反復し、其の後に四方投げまで行けるように鍛錬する。
2005年2月 15日稽古

 

 


   四方投げの前の捌き・・・ 相手が突いて来た時に捌きをするが、相手の中心力を失わせる為に出来るだけ長時間相手の突きを触って居られるように心掛ける。長時間持てると云う事は相手を操ると云うことであり腕や手首も取り易くなってくる。
 ・  四方投げの研究(相手主体の捌き崩し)・・・ 体格の違い、力の違い等で相手に合わせて捌き崩しを行う。体格の大きい人は手足が長いので何時もよりも時間も距離も長めに捌く事が要求される。又、力の強い人に対しては出来るだけ相手の力を利用した捌き崩しを行うようにする。小さい人は中心力がしっかりと集まるので中心力を崩す事を心掛ける。
2005年2月 6日稽古(寒中稽古)

 

 


   砂浜のランニング・・・ 砂浜では普段と同じように走ると足が埋もれて仕舞い、走りにくい。其処で足全体を着くようにし、足を摺り足にして走ると走りやすい。
 ・  跳び蹴り・・・ 目標の棒を飛び越え、其処から蹴りを出すには加速的なダッシュと砂を踏み台にして飛び上がる脚力が必要で有る。蹴る方の足は足刀、同側同調で片手は顔面カバーを忘れない。出来れば跳び蹴りをした後其の儘着地し、走り抜けられれば理想である。
 ・  水上(水中)の稽古・・・ 道着に水が含むと重くなるので普段よりも抵抗が大きい。此の時期の水温は然程冷たくないが、この2ヶ月後位の海水はもっと厳しい。其れよりも厳しいのは川や滝に打たれる所での稽古で海水とは比較にならないと聞いた。
  自然と共に生きる武道空手ではどんな場所でも対応しなければ成らない。自然の中で稽古すれば脳も活性化されると思う。
2005年2月 4日稽古

 

 


   四方投げ10・・・相手の右順突きを右手で捌き、手首を取り相手の中心力を一瞬で突き方向に加速、メビウスを描きながら相手の左頬付近に自分の体と同時に持っていき下ろすと下に落ちる。
 ・  四方投げ11(4の改良)・・・ 相手の右順突きを左手で外側に払い、其の儘両手を取れたら刀を斜めに振るように下に下ろしながら、体は左足を引き回転させる。タイミングが重要で相手の突きの振りが大きい時に腕を取ることが出来たら有効。
 ・  四方投げ12・・・ 相手の右順突きを右手で外側に払い、相手の腕を潜り、腕は上方向からメビウスを描きながら相手の腕、肘を極めて行く。極まったタイミングで腕がロックされるので体を左側に回転しながら捌くとタイミングが良ければ相手は宙を舞う。
2005年2月1日稽古

 

 


   四方投げ6・・・相手の順突きを両手で取れたら突きを加速させ、腕を潜るようにして相手の背側に体を捌き腕を背側に下ろすと相手は膝から落ちる。
 ・  四方投げ7・・・相手の順突きを両手で取れたら突きを加速させ、腕を潜るようにして相手の懐側に体を捌き腕を極まるまで曲げると相手 は下に落ちる。
 ・  四方投げ8・・・相手の右突きを右手で内側に払い、相手に体を合わせるように捌き左手で目打ち、相手の胸を押すので相手は倒れる。
 ・  四方投げ9・・・相手の右突きを右手で外側に払い、相手の首を右手で取り、メビウスを描き腕を固定して転がす。
 ・  肩凝りに効く経絡・・・腕の力が無く成り、力が抜ける。
   
四瀆(前腕後面の中央橈骨と尺骨との骨間中央陥中)
   曲池(
肘を半ば曲げたときにできる肘窩横紋の外側端、上腕骨小頭と橈骨頭とが接する所)
   三里(
前腕の後外側、曲池穴の下方2寸で、長・短橈側手根伸筋間)
 ・ 侍が相手の刀を落とす時の経絡・・・手の力が無く成り、刀を持っていられない。心臓マッサージの機能もあり。
   魚際(
第1中手指節関節のすぐ上で、第1中手骨の外側を底から頭に向かってなで下ろした時、指が止まる 所)
2005年1月 18,21,25,28日稽古

 

 


   四方投げ1・・・相手の突きを両手で取れたら突きを加速させ、反対側に上から腕を落とすと相手は転がる。
 ・  四方投げ2・・・ 相手の右突きを左手で外側に払い、相手の手首を加速させながら左手で取る。其の後右手で下方に一気に下げると相手は転がる。
 ・  四方投げ3・・・ 相手の右突きを左手で外側に払い、相手の手首を加速させながら左手で取る。其の後右手で肘の内側に右手を添えメビウスで回転すると下に転がる。
 ・  四方投げ4・・・ 相手の右突きを左手で外側に払い、相手の手首を加速させながら左手で取る。其の後右手で斧を振り下ろす様に取った相手の手首を目指して振り下ろすと相手は斜めに下に転がる。
 ・  四方投げ5・・・相手の突きを両手で取れたら突きを加速させ、相手の後の間合いに入り、取った手を下に一気に下ろすと膝から崩れ落ちる。
2005年1月7日稽古(伝達式)

 

 


 無事に八級に昇級を許された。遂に色帯を身に付ける事になり、気を引き締めようと思う。免状の中心は温かい。
2005年1月1日稽古(初稽古、神事)

 

 


 神様の面前で去年の御礼と反省、そして今年への抱負を誓ってお祈りすると心が浄化される思いがした。今自分が武道空手を学ばせて戴いて居る事に常に感謝し生かされて居る事に常に感じていたいと思う。
  今年の抱負は中心力を生活面においても崩さない事、稽古に対し貪欲に成る事、そして気付き気遣いを重んじて先読みできるように成りたいと思う。武道の究極は相手が何を遣って来るか分かる事が出来れば闘う前から勝負が決まって居る。そんな気付き、気遣いに気を発して居たいと思う。
 技の面では四方投げを習得出来るように頑張りたい。
2004年12月21日稽古(昇級審査)

 

 


   受け身・・・ 柔道のような前受け身、後受け身、前回り受け身、後回り受け身は柔道と違い、音を立てずに直ぐに起きあがれる態勢に持っていく。柔道のように音がするのは何処かを体が当たっているので自分の体を球状にさせると痛くない。
  前回り受け身の究極が一回転して力を相殺する遣り方。前方空中回転するかのように体は地に着かずにその場で一回転を行うようなイメージ。
 ・ 捌き崩し1・・・右組み手立ちから右正拳上段突きを仮想の中心力を 保ち右足を一歩引いて両手で正拳を取る。流れを止めずに流れるように2歩目の左足を下げる時に相手の拳の掌側を天に向けて体を加速的に円軌道を描くように体を捌く。
 ・ 捌き崩し2・・・ 右組み手立ちから右正拳上段突きを仮想の中心力を保ちながら左足を引いて相手の腕が反対側に成るように取り、相手がバランスを崩した瞬間に加速的に下に落とす。
2004年12月17日稽古(昇級審査)

 

 


   筆記審査・・・ 「基本技」、「中心力・中心軸・精神力について」。
  普段、館長が何時も言い続けて居る事ではあるが、文章を上手く纏めきれなかった。復習すると
、仮想の中心力を高め集中力を発揮すれば簡単に相手を捌き崩し極める事が出来る。それは、静止した固い物を壊すのでは無く、生身の人間相手だから、捌き崩し針の様な点打撃で充分なのである。方法として究極はカウンターのような交差法であり、理に適った瞬間と判断、理に適った動きと、理に適った力が「一撃必殺」になる。
 
中心力・中心軸を保つ力を維持しながら、動きの中で仮想の中心力を作り、更に全身の力を一点に集中させる集中力を発揮すると驚異的な力を発揮する事が出来る。
 相手より早く動くと言う事は動きを読み線と線で繋がった先を読んで居る事であり、相手には猛烈なスピードで動いていると感じる。
 呼吸を正し、
自然の律動に同調した生活を送ると、自然に理に適った動きに成り、自然と先の先が見えてくる。此は中心力・中心軸を保つ極みであり、中心力・中心軸を高めて行くと其れは精神力を高める事に繋がる。一生稽古を続けて行く為には、前述の理に適った秩序のある無駄の無い動きを目指して行くという事だと思う。(聖士會館web page武道空手術より参照)

 ・ 基本技・・・ 稽古日には毎回行っているのだからと思って仕舞いがちであるが、基本技は常にどうやったら有効な自然の動きが出来るか、又、一挙動一挙動を怠慢に成っていないか、 指導者(館長)の動きを見て、基本に乗っ取り動いているかを考えて普段の稽古を遣るべきであると再認識した。
 ・ 移動稽古・・・ 仮想の中心力を意識して常日頃動いているか再確認できる。基本立ちの前屈立ちが低い傾向にあるので矢張り普段の稽古で怠慢をして居ると言う事、此からは普段以上に腰を落とす事を心掛ける。又、中心力を崩さない動きを心掛け順突き、逆突きの動きをもう一度見直そうと思う。
 ・ 補強運動・・・ジャンピングスクワット:24回、柔軟性:おでこ、3本指立て:27回、腹筋:30秒、逆立ち:往と1m。
 前回よりも逆立ちが長く出来た。次は柔軟性を顎までつけれるように、逆立ちを一往復出来るように、腹筋を長くできるように補強運動を心掛けようと思う。
 ・ 自由組み手・・・捌き崩し7割、打撃3割を意識し、相手が仕掛けて来ない時は誘いを入れる。相手の間合いに入ってからの動作が不的確で何度もK.O.シーンや投げられ て一本を取られたような状況は多々あった。京都支部の稽古から意識するようにした予備動作の無い順突きは極めを意識すると 交わされても流れて相手に当てる事が出来る。
 奇襲は一度だけ成功したが、来ると分かっての奇襲は奇襲にならない。動きを機敏にする事と技が切れるように普段の稽古が必要だと思った。
 前回に比べると力を制限して捌き崩しメインで組み手を出来た気がする。しかし、相手の懐に入れても其処から手が無いという事が多くあった。中心軸 ・中心力も失った時も多かったので此からの課題にしたい。又、相手を取ってから力を使わずに理に適った動きが出来るように心掛けたい。
2004年12月14日稽古

 

 


 ・ 四方投げ(突きを捌き膝から落とす)・・・ 相手が突いて来る時の加速状態にある時、相手を腕を進行方向に更に加速させ、相手より速い動きで逆手で相手の腕を両手で掴み、手の裏を上に向ける。同側同調と練りを展開して反対側に体を翻すと相手は上を向きながら膝から落ちる。
 ・ 護身術(両手で掴まれた時)・・・強く持っていても必ず抜けるポイント(指と指がくっ付いている所)があるので母指から抜く。更に力が強い相手の場合、片手を添えて、矢張り母指から抜く。それでも抜けない時は操りの術を使って甲高い声を想像して叫ぶと抜け易い。更に出来る人は一瞬で隙をつき、はっと体を光らせるような感覚を持つと意図も簡単に手は抜けていく。
2004年12月10日稽古

 

 


 ・ 平安初段(形)・・・ 一番始めに習う此の平安初段の形は、形の基本であり、前屈立ちの態勢が殆どで突きや蹴りを放つ中心力、中心軸を養う。前屈立ちからの順突き、手を振り解きながら体を戻し、其の儘鉄槌。下段払いは手首を真っ直ぐにして金的カバーをする。正拳上段受けをし、相手の手首を取り、腕を折る操作。後屈立ち(前足3割、後足7割)での手刀内打ち、残心と一つ一つが意味があり、大切な基本である。そして一つ一つの技の持つ意味を考える。 繰り返す事に因り、体に覚えさせ練習を繰り返せば、足の母指が痛くなる。普段の基本稽古、自由組み手、そして、平素の生活にさえ生かせられる。
2004年12月7日稽古

 

 


 ・ 四方投げ・・・ 突きの止まる瞬間(ゼロスピード、ピストンの上死点)のポイントで体を捌き、相手の突きの手首、指を母指と指で挟むようにして取れれば、相手の中心力は完全に失っているので、四方八方に投げる事が出来る。
 ・ 捌き(読み)・・・ 相手より中心力(精神力)が上回っていれば、相手が動く前に動き、相手の攻撃を封じる事が出来る。此は相手より先に動くのではなく、飽く迄捌きの応用形であり、最も素早い動きと言える。
2004年12月3日稽古

 

 


 ・ 練り・・・ 新しい補強のメニューとして加わった新しい練りは、帯の横を掴んで中心力を保ちながら、ギリギリの所まで足を捻り、体重移動が大げさに成らないように練って行く。本当の意味の練りを履き違えて居た為、この新しい練りをやると膝の負担が大きく、中心力を保たなければ崩れてしまう。
 ・ 這い・・・ 此も新しいメニューの這いで今までと違い、足を交差して出す。此も前の練り同様中心力が必要で腰に負担が来るのでゆっくり遣れば遣るほど腰と膝の補強になる。
 ・ 捌き(反復)・・・ 反復で今までの復習を兼ねて、突きの捌き3本、上段回し蹴りの捌き3本を繰り返した。矢張り、組み手立ちから肩から乳首に掛けて見る事、其れと同時に膝の動きを見る事で突きが来るか蹴りが来るかを見極めるので、何回も遣って鍛錬が必要だ。 
2004年11月30日稽古

 

 


 ・ 上段回し蹴り捌き1・・・ 右組み手立ちから相手の左上段回し蹴りを右足一歩踏み込んで、相手の蹴りのインパクトのポイント(上死点を過ぎた所)で受け右手で下に払う。
 ・ 上段回し蹴り捌き2・・・ 右組み手立ちから相手の左上段回し蹴りを右足一歩踏み込んで、相手の蹴りのインパクトのポイントより前で捌き、上側に持ち上げるように捌くと相手の中心力は失われる。相手が動き出す前に動かなければならないので相手の膝と肩の微妙な動きを全体的に見極めなければならない。
 ・ 上段回し蹴り捌き3・・・ 右組み手立ちから相手の左上段回し蹴りを右足一歩踏み込んで、相手の蹴りのインパクトのポイントより、弱冠(約1mm〜10mm)の間で瞬間に叩くように捌くと相手の中心力は失われ倒れる。作用反作用の法則 が究極的に嵌った瞬間なので実践でやるには難しい。
2004年11月26日稽古

 

 


 ・ 相手を前にした時の構え・・・ 両足の母指に力 を入れ、目線は相手の肩の稜線から乳首の間を全体的に見る。この時相手は必ず、膝から動き出すので前を見ながら、動き出す瞬間に自分も動き出し、捌き崩しを発展させる。
 ・ 正拳突き捌き崩し・・・相手が1・2で突きを打ってくる場合、 外受けが基本だが、前に出ながら内受けを行うと相手の中心力は崩れる。もう一歩進んで内受けの手を反対にすると更に自分の中心力は崩れない。この発展型で、相手の突きを取り、出来るだけ速く、理想は相手より先に動けば 、相手の中心力は失っているので倒す事も容易である。
 ・ 下段回し蹴り受け・・・ 作用反作用の法則に乗っ取り、中心力をずらさずに下段を足を上げて受けていた。その発展型として相手より先に動くような感じで前に出ながら、受けの膝は外側を向けて行く。そうすると今まで受けでしか無かったものが相手に力が移行するので、捌き崩しに発展する。タイミング良く、遣らないと自分が痛いだけであるが、この受け の方法だと攻撃に移る事が容易であるし、中心力が更に安定する。
2004年11月19日稽古

 

 


 ・ 中心力の拡がり・・・ 両足の母指に力を入れると体重が重くなったかのように中心力を持つ為に丹田に力を入れたかの如く身体全体が丹田になるような感じになる。つまり、相手と対戦する時、其の様な状態を保っていけば倒れ難い。動作全てにそのような動きを取り入れられれば、理想的な動きになれるかもしれない。
 ・ 武道と武術・・・聖士會館空手道はもう既に一般の剣道、柔道、空手道などのスポーツと区別する為に『空手武術』なのかもしれない。武道の本当の意味は違うが世の中の認識は武道=スポーツ、そのような物を目指しているのではない。
2004年11月16日稽古

 

 


 ・ 打撃技と関節技(投げ)の理想的割合・・・ 相手が遠い間合いの時は打撃を7割、投げを3割。接近戦なら其の反対で打撃を3割、投げを7割に持っていくのが理想の割合。
 ・ 接近戦の突き・・・接近戦の身体の軸を曲げないで突きを突くとノーモーションだが此方の方が痛い。
 ・ 下段、中段回し蹴りの受け…今までは下段も中段回し蹴りも前に出て受けていたが、一歩引きながら受けて更に相手の中心力を崩れる様にもう一歩体を引けば、相手は中心力を失っているので倒れる。
2004年11月12日稽古

 

 


 ・ 痛くない受け・・・ 突き蹴りを貰う時、普通構えて安定した所で受けてしまうが、その時に少しでもずらして受けたり、打ち下ろしの前に受ける。
  突きなら打つ瞬間に下を向く。蹴りなら体を弱冠前にずらして受けると棒立ちでも自分が無防備でもヒットの瞬間にその様に受けると不思議と痛みがない。
 ・ 投げの変形・・・ 相手の突きを取り、投げを放つ約束組み手にする。右上段突きなら、右足を下げ左手で払うようにし、右手は突きを固定するように両手で取っていく。
  次に自分の左手を天に突き上げ、相手の手首を前側に返すようにして腕をロックし、其の儘体を下に下ろすと相手の中心力は崩れ、其の後回転を加えると相手は倒れずには居られない。
 ・ 中心力の崩れる突き蹴りの受け・・・ 相手の突き蹴りは長時間、触っていた方が崩れる割合が大きい。遣り方として突きなら払ったと同時にもう一つの手で相手の腕を取るようにすると崩しの形に入り易い。
2004年11月9日稽古

 

 


 ・ 立禅・・・ 結び立ちから不動立ち、そして腰をすっと下ろし丹田に力を入れ中心力を保つ。自分の前の大きな球を持つように数分間同じ姿勢を保つ。
  其の内に手の中には立体的な球が出来上がって来る。其の球を両手で徐々に回しながら捌き崩しの動きに同調させて行く。全ての突き蹴りをメビウスの球の中に取り込んで払いをし、ゆっくりとした太極拳のような動きで中心力を崩さない。
  中心力、丹田に力を入れた状態であると体重はニュートンの法則を無視して重く感じる。細胞全体のバランスが下に下がるのでずしっと重くなる。館長を持ち上げたが、鉛の様に重かった。まるで50kgそこそこの体重では無かったので持ち上げるなんて出来なかった。
2004年11月2日稽古

 

 


 ・ 捌き(相手の首)・・・ 右組み手立ちからの順突きを捌いて相手の首を回し取り、体を回転させ、相手を転がす遣り方。
 ・ 捌き(相手の足)・・・ 右組み手立ちから順突きの3発目を払い、相手の左側に移動し、内回し蹴りの要領で相手の裏腿を上から下に下ろす感覚で払うと相手は尻餅を突き倒れる。
 ・ 捌き(手の関節技)・・・ 右組み手立ちから順突きの3発目を払ったと同時に自分の左腕を相手の突いている右腕に重なるように伸ばす。其れと並行して相手の突きは右手で受け止め、体は左に回り込み、するすると手首→指と言う感じで末端を巻き込むと手首は極まっている。
 ・ 捌き(極めの一本背負い)・・・ 右組み手立ちから順突きの3発目を拝み取るような形で両手で突きを取り、其の儘右手は添え左手を天に向かって突き出す。相手の左腕はロックした形で体を右回りに相手に背を向け、腕を担ぐ。其の後に上から左手を右手に揃えると相手の体は浮き身体を沈めれば相手の腕を折りながら、脳天から落ちる。
2004年10月29日稽古

 

 


 ・ 集中力と通し・・・ 組み手立ちで構える時、突きは順突きの方が集中力が増す。人差し指の拳頭、若しくは人差し指と中指の拳頭に意識を集中させ、中段突きなら相手の背骨まで貫通するように拳を真っ直ぐ出すと破壊力が増す。
 蹴りについても同じ事が言え、自分の手足を鉄や固い物とであると気を集中させる。後は常に相手を貫通するように技を放つ。
  稽古では、正拳中段突き、正拳掌底突き、前蹴り、中段回し蹴り、上段回し蹴り、中段横蹴りを「集中力」と「通し」を意識して、キックミットを突いた。
2004年10月22日稽古

 

 


 ・ 捌き1・・・右組み手で相手が右直突きを 突く時、右足で出たがりの足を作り、左手で右直突きを払い、左手で鳩尾に下突きをする。
 ・ 捌き2・・・ 右組み手立ちで右から1、2、3で順突きを打って貰う。1は左、2は右、3は左手で捌き、右手で下突きをして出たがりの足の右足は前に出さずに左足で其の儘、前に踏み込み相手の軸足を払う。
 防御で頭より上がおろそかに成る。手を開いて、メビウスの球を忘れないようにしたい。
 ・ 捌き3・・・右組み手立ちで捌き2同様に1、2、3で順突きを打って貰う。最後の左手で捌いた手をメビウスで回し取り相手の前のめりに成っている首を右手で 取り足はメビウスを描くと相手は倒れる。
 ・ 捌き4・・・ 右組み手立ちで相手は後足(左足)で前蹴りして貰い、其れを左手で脹脛をなぞる様に払い、中心力を崩す。その後相手の後に回り、右手で胸をロックしながら左足を引き、回し落とす。
 重要なのは相手の中心力を先ず崩す事である。
 ・ 捌き5・・・右組み手立ちで相手は前足(右足)で前蹴りして貰い、捌き4同様に其れを右手で脹脛をなぞる様に払い、右足で出たがり足を作る。右足は出さずに左足で踏み込んで相手の後ろ足を蹴上げる。
 ・ 捌き6・・・右組み手立ち、相手は左の中段回し蹴りを遣ってくるので其れをメビウスの動きに乗っ取り、相手が背中を向くように捌く。そして相手の左桃若しくは、左足に引っ付いて右手を胸に回し、自分の左足を引くように相手を当てた足を軸にして回し落とす。
 ・ 捌き7・・・ 捌き6同様に右組み手立ちから、相手は左の中段回し蹴りを遣ってくるので其れをメビウスの動きに乗っ取り、相手が背中を向くように捌く。背中を向いたら何でも出来るので相手の左側に居るときは其の儘下に落とし、逆に相手の左に居る時は虚側から下に回し落とすようにすると倒れ易い。
 重要なのは相手の中心力を先ず崩す事であり、相手の突き筋、蹴り筋を長く触って居られれば相手の中心力は崩れ易い。
2004年10月15日稽古

 

 


 ・ 自由組み手(今までの復習)・・・ 直突きを意識的に突くた。前蹴りは溜め、回し蹴りは出来るだけ円を描くように足を折りたたんで鞭のように。捌きは自由組み手の前に約束組み手を遣って戴いた。出たがり足を作る意識と下がり過ぎ無い様に崩し、中心力が薄れた所を捌く。
 防御で頭より上がおろそかに成る。手を開いて、メビウスの球を忘れないようにしたい。
 ・ 捻挫の治療・・・ 捻挫、突き指は直ぐに治療した方が治り易い。先ず、痛いの痛いの飛んでけというように拝み療法で愁訴を取る。足首の捻挫なら、相手の足の先を自分の土踏まずの所で踏み、痛くはない方向に出来る範囲で曲げて遣る。 其の後の水分補給は厳禁で足を高くして、足の先に水気が行かないようにする。
2004年10月5日稽古

 

 


 ・ 握り拳を速く突く・・・ 騎馬立ちで立ち、拳を力一杯握りしめ下に向かって速く突く。鏡を見ながら、相手に当たる瞬間を意識して握りをギュッと強く固めて何回も突く。サンドバックに向かっても同じ事を繰り返す。当たる瞬間握りを締めると突きは速く、力が伝達が良い。
 ・ 蹴上げ、内回し、外回し、横蹴上げを速く・・・ 今までやっている蹴上げの全ての内容を出来るだけ速く蹴るようにする。そこで溜め、決めを意識して心掛ける。手は開放して力の伝達を良くする。
 ・ 顎を引く・・・ 全ての突き蹴りは顎を引くと腰に掛かる負担が少無い。それに顎を引けば中心力は動き難くなるので相手から分かり難い突きを蹴りを打つ事ができる。
2004年10月1日稽古

 

 


 ・ 突きの握り拳・・・ 直突き、鍵突きに関わらず、当たる瞬間に拳をギュッと握ると最初から握りしめた拳よりも遙かに破壊力、貫通力が増す。そして必ず人差し指の拳頭から出す癖を付ける。
 ・ 蹴りの弾けるインパクト・・・ 前蹴り系の直線の蹴り、回し蹴りに関わらず、当たる瞬間に蹴りが加速、弾けるような感覚。下段回し蹴りなら手を開放し、身体を捻らずに蹴り側の同側同調の手も開放、太腿の横で止める。蹴りの瞬間のインパクトを意識すると自分の足に体重が乗り、相手や対象の物が瞬間に浮くようなイメージを描く。
2004年9月28日稽古

 

 


 ・ 中段前蹴りの捌き1・・・ 相手と右組み手立ちで立ち、相手が右足で中段前蹴りを放った時、右足を引いて左腕で中段外受けで蹴りを捌く。一歩引いた「出たがり足」は前に出さずに反対側の足を相手の間合いを近づけ 、相手の後ろ足に蹴上げ、もしくは下段回し蹴りで崩す。
 相手には必ず、中段蹴りは鳩尾を狙わないと変な癖を付けて仕舞うの気を付ける。
 ・ 中段前蹴りの捌き2・・・ 相手と右組み手立ちで立ち、相手が左足(後ろ足)で中段前蹴りを放った時、右足を引いて左腕で正拳下段払いのように相手の蹴りを捌く。一歩引いた「出たがり足」で一歩間合いを詰めて、相手の崩れた左太腿に自分の右太腿を当てるようにする。この時相手の腰より自分が丹田が低い位置にあると中心力を崩さず構える事が出来る。間合いを詰めたその儘の位置で右腕を相手の首を虚側から回し取り、自分の左足を引くようにしてメビウスの球を描くと相手は倒れる傾向にある。
 相手には必ず、中段蹴りは鳩尾を狙わないと変な癖を付けて仕舞うの気を付ける。
2004年9月24日稽古 (京都支部)

 

 


 ・ 最短距離の直突きと前蹴りと下段回し蹴りによる崩し・・・ 自由組み手の中で力を入れようとしてどうしても腕が曲がったり、ボクシングで言うフック気味な突きに成ってしまう。正拳中段突きは、一番最初に教わる基本中の基本、直突き の順突きが一番早いし、破壊力がある。聖士會館空手道の特徴であり、直突きから更に10cmでも30cmでも奥に突く事により破壊力は格段に増す。
 前蹴りとて同じで、湾曲する前蹴りや溜めの無い蹴りは遅いし、見破られ易い。同側同調の原理を用いて、相手の懐深く最短距離で蹴る前蹴りが一番早い し、破壊力がある。
 自由組み手に於いて、下段は回し蹴りは崩しの手段であり、打撃に依って力で相手を倒すのでは無く、下段や中段の回し蹴りを仕掛ける事で相手の中心力を狂わし、揺さぶった所で直突きや決め技 、捌き技によって相手を倒すのが理想だ。相手の隙を作る事、つまり相手の中心力を狂わせないと捌きも生かされない。
2004年9月21日稽古

 

 


 ・ 体の不安定要素・・・ 体捌きは常に不安定な位置に体を持って行くと次の攻撃に素早く移れる。メビウスは常に動いている状態を作る事で捌きを円滑にする。自分が止まって受けてしまうと次に攻撃が出来ない。理想は相手が攻撃してくる最中に動き、ピストン上死点のようにスピードがゼロになる点を取ればメビウスは何倍にも成って相手に返って行く。つまり、相手が静止する安定している時に技を掛ければ、相手は倒れる傾向にある。その為に相手より素早く動く事、瞬時に判断する判断力と円軌道を描く正確な動きが必要。
2004年9月17日稽古

 

 


 ・ 円運動の捌き・・・ 自分の動きの中に円運動を取り入れる。その円運動は手なら大きく描き、相手の突き蹴りを捌く。捌く時、一度引いた足をもう一度出す「出たがりの足」を意識しながら行う。移動稽古の横の捌き、送り足にも手を大きく描く円運動を取り入れる。
 ・ 溜めと決めの研究・・・ 「溜め」は特に蹴り技に於いて相手に線より点で見せた方がより分かり難い。つまり、回し蹴りで言うなら膝を曲げている状態を長く保ち、螺旋を描きながら最後に蹴り足が鞭のように出てくる。そうすれば蹴り自体が相手には腿が近づいて行く感覚であり、時間差で蹴りが遣ってくる。
 「決め」は突き抜けるような突き蹴りを打つ事であり、30cm遠くに打つように心掛ける。30cm遠くに打つ為に間合いを詰める事で錯覚させる事。そして、突き蹴りは同側同調を取り入れる事で相手側方向にもう一伸びする感覚を身につける。相手へ前傾に成る事だけでも破壊力は格段に増す。
 サンドバックで基本を遣る際も此を留意して突き蹴りを行う。普段より破壊力が上がるので手首など
曲がり易い。その点を気を付ける。
2004年9月10日稽古

 

 


 ・ 実と虚・・・ 相手の右側に立つと相手から見て右方向は実側、相手から見て自分の居ない方向は虚側。人間を倒す時、虚側なら力を使わずして倒れ易い傾向にある。
 ・ 右手と左手・・・ 右手は陽性であるので下から上に手を上げ易い。そして手の甲は天を向けるともっと上げ易い。左手は陰性であるので上から下に手を持って来るのが楽である。しかし、掌を天に向けると手の甲が上に有るより上げ易くなる。それは左手は陰性であり、左の掌も陰性、つまり陰と陰で陽になり、天は陰性であるので掌を上に向け上から下に遣ると力が入る。
2004年9月7日稽古

 

 


 ・ 上段回し蹴り・・・ 身体の硬い自分は上段回し蹴りを行う際、仙腸関節が動くので中心力を失っている。相手から見ると分かり易いし、中心力を失っているので倒れ易い。
 出来るだけ仙腸関節をずらさず、その儘の状態で回し蹴りをする。身体の柔らかい人ならゆっくりと鞭のように足が回す事できる。硬い人間は中段回し蹴りからゆっくりと回し蹴りできるように練習する。
 基本に立ち返り、蹴る足の踵が会陰→尻の割れ目→尾骨→太腿の順で、最後太腿をつたって限界まで立体的に円を描くように軌道を描き、残った足先を鞭のように撓らせる。
 理想は前足底で足先が遠くに届くように30cm向こうを蹴るように足首にスナップを掛け、決めとし、元の立ち位置に直ぐに戻れるようにする。
2004年8月31日稽古

 

 


 ・ 正拳中段突き捌き1・・・ 右組み手立ちから相手の右正拳突きを体を変えずに右手で捌き、同時か捌いた直後に右下段回し蹴り、約束組み手では4突き目で捌きの後、体を変え相手の太腿に自分の太腿を当て、メビウスの球を意識して相手の中心をプロペラのように回して体を崩す。
 ・ 正拳中段突き捌き2・・・ 右組み手立ちから相手の右正拳突きを体を変えずに右手で捌き、同時か捌いた直後に相手の右足に右蹴上げ、約束組み手では4突き目で捌きの後、体を変え相手の太腿に自分の太腿を当て、メビウスの球を意識して相手の中心をプロペラのように回して体を崩す。
 
・ 正拳中段突き捌き3・・・ 右組み手立ちから相手の正拳突きが来たら同側同調による出たがり足を作る為に右足を引き左で正拳を捌き左手を開手にして相手の胸に手を当て左足を一歩前に出して捌く
 
・ 正拳中段突きの連突きの捌き・・・ 右組み手立ちから相手に連突きを足を変えずに突いて貰い、右突きを右、左突きを左で正拳中段外受けで捌き右の出たがり足を作るがその右の出たがり足を我慢して前に出さずに右突きが来た瞬間に右足を出して相手の懐に入る。そして右手を押さえた儘左手を相手の首に当てメビウスを描く。
 相手の間合い、懐に入る事が重要であり、タイミング少しでも狂うと相手は倒れない。正拳中段突きの連突きの捌きは約束組み手であるが何回も練習すると何となくタイミングが掴めてくる。
 連突きでも重要なのは一回の捌きでは相手は崩れないが少しずつ体を狂わして行くとメビウスの球を展開出来るように段々と崩していく。

第11回空手道大会の記録

 

 


 ・ 相手の力を無力化する事・・・エンジンのピストン上死点のようなポイント(力がゼロになるポイント)が必ずある。力を前に向かってきたらそのまま前に、戻る方向にあるなら戻る方向に力を加えると相手の中心力が失う。
 
・ 相手より速く動く事・・・無力化は読んで字の如く 、相手の力をゼロにするのだから相対的に相手より速く動かないとゼロもしくはゼロ以下に成らない。
 
・ 相手に力を伝える事・・・突きやや蹴りを最大限に力を伝えるには肘や膝などに力を溜めないようにし、一気に解放する。
 
・ 無力化の受けの姿勢・・・従来のような剛を剛で受けるのではなく、静で受ける。相手の攻撃を力のポイントをマイナス側(飛んでくる方向の先側)ずらす事で受けは痛 みを抑える。無力化する事で静で受け、更に中心力を崩す。
 全てが基本の繰り返しによってボクシングで云うカウンターよりも強い力を伝える事が出来ると思う。何万回何十万回と繰り返してそのポイントを体に刻まないと 出来ない事である。
  心の隙というのは体の隙でもあり、相手を揺さぶって揺さぶって最後に決めるという事を目標に努める。無力化している上死点のようなポイントは相手の隙が見え隠れするポイントでもあると云う事。
 蹴りは踵を 上げないで蹴ることにより力を大きく伝える。膝に溜まる力を開放させることにより膝にかかる負担を軽減し、その開放した力を伝えると云う両方の利点がある。
 何でも共通して云えると最近は思うようになったが絶対的に基本は大事だ。見失ったら基本に返り、基本を繰り返す。その中でただ 遣るのでは考えながら遣る。又、指導者(館長)の一挙動一挙動を聞き逃さず、見逃さない事で変化を知る事ができる。

 

 

 

 

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